はじめに
人は幸せになるために生きているのに、なぜ「幸福な人間」は少ないのか?
アドラー心理学の新しい古典『嫌われる勇気』の続編である本書のテーマは、ほんとうの「自立」とほんとうの「愛」。
そして、どうすれば人は幸せになれるか。
あなたの生き方を変える劇薬の哲学問答が、ふたたび幕を開ける!!
「幸せになる勇気」とはどのような勇気ですか?
誰かから愛されるのを待つのではなく、
自ら他者に興味を持って、
拒絶されるのを恐れずに何度も手を差し出す勇気です!
「愛すること」の本質は「自分から与えること」ですね!
目次
第一部 悪いあの人、かわいそうなわたし
・アドラー心理学は宗教なのか
・教育の目標は「自立」である
・尊敬とは「ありのままにその人を見る」こと
・「他者の関心事」に関心を寄せよ
・もしも「同じ種類の心と人生」を持っていたら
・勇気は伝承し、尊敬も伝承する
・「変われない」ほんとうの理由
・あなたの「いま」が過去を決める
・悪いあの人、かわいそうなわたし
・アドラー心理学に「魔法」はない
第二部 なぜ「賞罰」を否定するのか
・教室は民主主義国家である
・叱ってはいけない、ほめてもいけない
・問題行動の「目的」はどこにあるか
・わたしを憎んでくれ! 見捨ててくれ!
・「罰」があれば、「罪」はなくなるか
・暴力という名のコミュニケーション
・怒ることと叱ることは、同義である
・自分の人生は、自分で選ぶことができる
第三部 競争原理から協力原理へ
・「ほめて伸ばす」を否定せよ」
・褒賞が競争を生む
・共同体の病
・人生は「不完全」からはじまる
・「わたしであること」の勇気
・その問題行動は「あなた」に向けられている
・なぜ人は「救世主」になりたがるのか
・教育とは「仕事」ではなく「交友」
第四部 与えよ、さらば与えられん
・すべての喜びもまた、対人関係の喜びである
・「信用」するか? 「信頼」するか?
・なぜ「仕事が」、人生のタスクになるのか
・いかなる職業にも貴賤はない
・大切なのは「与えられたものをどう使うか」
・あなたに親友は何人いるのか
・先に「信じる」こと
・人と人とは、永遠にわかり合えない
・人生は「なんでもない日々」が試練となる
・与えよ、さらば与えられん
第五部 愛する人生を選べ
・愛は「落ちる」ものではない
・「愛される技術」から「愛する技術」へ
・愛とは「ふたりで成し遂げる課題」である
・人生の「主語」を切り換えよ
・自立とは「わたし」からの脱却である
・その愛は「誰」に向けられているのか
・どうすれば親の愛を奪えるのか
・人は「愛すること」を恐れている
・運命の人は、いない
・愛とは「決断」である
・ライフスタイルを再選択せよ
・シンプルであり続けること
・あたらしい時代をつくる友人たちへ
著者情報
岸見一郎(キシミイチロウ)
哲学者。1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問
古賀史健(コガフミタケ)
フリーランスライター。1973年生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。インタビュー原稿にも定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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