株を買うなら最低限知っておきたい株価チャートの教科書

ささけん's book

はじめに

株式投資での銘柄分析には大きく分けて2つの方法があります。「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」です。

個人投資家はファンダメンタル分析で銘柄を選びつつ、株価チャートで売り買いのタイミングを計る、そんな現実的かつ実践可能な投資スタイルをまずは確立することが何よりも重要です。株価チャートもファンダメンタル分析と同様、奥深いものです。それでもファンダメンタル分析と比べて、株価チャートを用いた分析はそれほど難しいものではありません。やる気さえあれば誰もがマスターすることができます。

ファンダメンタル分析の基本と株価チャート分析をマスターして、ぜひ自立した個人投資家を目指してください。

 

ささけん

株価チャート分析を使用して、

「買い」と「売り」のタイミングが良く分かりました!

せんせい

株価チャート(ローソク足)と移動平均線を使用して、

タイミングを計るのが重要ですね!

ささけん

成功する可能性が高く

かつ失敗したときの損失が小さくなるタイミングが大切ですね!



目次

序章 なぜ「株価チャート」が重要なのか?

・個人投資家は「想像」し、プロ投資家は「予測」する
・業績絶好調でも株価が大きく下がることもある!
・株価チャートは自分の予想が間違っていることを教えてくれる
・株価チャートを見ればプロの投資行動がわかる

第1章 株価チャートのしくみを知ろう

・まずは株価チャートを見てみよう
・ローソク足とはなにか?
・移動平均線とは?
・株価のトレンドとは?
・株価チャートと移動平均線でトレンドがわかる!
・コラム なぜ上昇トレンドで買い、下降トレンドで売るのか

第2章 「買いのタイミング」を見極める!

・「株価トレンド分析」を実践で使おう
・上昇トレンドでの買いタイミング
・下降トレンドでの買いタイミング① 底値圏での買い
・下降トレンドでの買いタイミング② 急落時のリバウンドを狙う
・その他のタイミング 過去の節目超えを狙う
・コラム なぜ移動平均線を売買の基準とするのか

第3章 「売りタイミング」はこれ!

・株価トレンド分析による売りタイミング
・その他売りタイミング① 直近安値割れ
・その他売りタイミング② 短期間で急騰したとき
・その他売りタイミング③ 「吹き値」への対処法
・「損切り」のタイミングはこれ!
・ファンダメンタルの変化に気づいてから損切りしても遅い
・損切り後の買い直しのタイミングは?
・空売りのタイミングはこれ!
・空売りを買い戻すタイミングは?
・空売りは必ず下降トレンドで
・コラム フランビルの法則

第4章 もっと知りたい! 株価トレンド分析

・「トレンド転換」を判別する方法
・陽線・陰線による判定
・移動平均線の向きによる判定
・トレンド転換直後の急騰・急落にどう対処するか?
・日足・週足・月足チャートを使い分けよう
・「明確なトレンドがない」ときの対処法
・大相場ではどうする?
・押し目を待っていたのに上昇してしまった時は?
・株価トレンド分析とポジション管理
・投資資金全体から見て損失率が小さければ飛び乗り買いもアリ
・株価トレンド分析に「コレ」をプラスして勝率をアップしよう
・コラム 株価トレンド分析は「天井売らず、底買わず」

第5章 決算、増資、IPO … 特殊なケースの対処法

・「決算発表」は株価にどう影響するのか?
・「増資」が発表されたら株価はどうなる?
・増資銘柄を新規買いするなら
・増資銘柄を保有している場合はどうする?
・突発的な急落にはどう対処する?
・「バブル」への対応
・IPO株の買い方・売り方
・トレンド転換寸前、ボーダーライン上の銘柄をどうするか
・いったん大天井をつけた後は大底までとことん下がる
・一度つけた大天井は10年は超えられない
・「業績」に関係なく「思惑」だけで急騰した株価は大きく下がる

第6章 人気銘柄診断・そのとき筆者ならこう動く!

・ソフトバンク
・トヨタ自動車
・みずほファイナンシャルグループ
・MIXI
・ソニーグループ
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント
・オリエンタルランド
・日本マイクロニクス

第7章 クイズで復習 この問いに答えられるか!?

・第1問 買いの会民具の基本をおさらい
・第2問 売りのタイミングの基本をおさらい
・第3問 IPO株の売買タイミングをおさらい
・第4問 急騰株に飛び乗ったときの売りタイミング
・第5問 業績予想修正・悪材料による株価急落時の対応
・第6問 節目超え直後の株価下落への対応
・第7問 下降トレンドでの新規買い
・第8問 高値更新後の株価下落への対処
・第9問 ボックストレンド上抜け後の下落への対処
・第10問 損切り直後の急反発への対応
・第11問 短期的な株価急上昇への対応

備忘録

買いのタイミングの基本ポイント

大原則:上昇トレンドであること

①そこから株価が上昇する可能性が高いこと
②できるだけ安く買うこと
③失敗した場合の損切り価格が明確かつ客観的に設定できること

上昇トレンド … 株価が移動平均線より上にある+移動平均線が上向き

買いタイミングのまとめ

上昇トレンド転換直後に買えば安値圏で買うことができる
②上昇トレンド中であればいつでも買ってよいが、できるだけ移動平均線からのかい離が大きくないタイミングを選ぶ

売りのタイミングの基本ポイント

①そこから株価が下落する可能性が高いこと
②できるだけ高く売ること

損切りのタイミング

25日移動平均線割れで損切り
直近安値割れで損切り
③5日移動平均線割れで損切り
④買値からの下落率を基準とした損切り

トレンド転換を判別する方法

【上昇トレンドへの転換】
ローソク足が陽線で、その全部、もしくは大部分が移動平均線を上回った時点で上昇トレンドへの転換とする

【下降トレンドへの転換】
ローソク足が陰線で、その全部、もしくは大部分が移動平均線を下回った時点で下昇トレンドへの転換とする

信用取引の仕組み

【信用買い】 … 将来、決済のために売る必要がある   ⇒ 将来の売り需要

【信用売り】 … 将来、決済のために買い戻す必要がある ⇒ 将来の買い需要

つまり

【信用買い残高が多い銘柄】 … 将来の潜在的な売り需要が多い ⇒ 株価が上昇しにくくなる

【信用売り残高が多い銘柄】 … 将来の潜在的な買い需要が多い ⇒ 株価が下落しにくくなる

著者情報

足立武志(アダチタケシ)

公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)。足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー取締役。1975年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動、セミナー講師などを通じ、個人投資家に対して真に必要・有益な知識や情報の提供に努めている。現在、楽天証券にて資産運用のコラムを連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

購入サイト




コメント