はじめに
ゼロで死ね。経済学者も絶賛した、最上級に人生に響く生き方。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。
人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。
人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。
さあ、今すぐに始めよう。先延ばしする理由などないのだから。
人生で一番大切なことは、
「思い出をつくること」ですね!
年齢にあわせて、
「金、健康、時間」を「最適化」することが大切です
先延ばししないで、
「人生を価値あるもの」にしていきます!
目次
ルール1:「今しかできないこと」に投資する
ルール2:一刻も早く経験に金を使う
ルール3:ゼロで死ぬ
ルール4:人生の最後の日を意識する
ルール5:子供には死ぬ「前」に与える
ルール6:年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する
ルール8:40~60歳に資産を取り崩し始める
ルール9:大胆にリスクを取る
詳細
「まえがき」より
まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。
夏の間、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なバッタは、自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた。この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。もっともな話だ。
だが、ここで疑問は生じないだろうか?
アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
それが、この本のテーマだ。
私たちは、キリギリスの末路を知っている。そう、飢え死にだ。しかし、アリはどうなったのか?
短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのだろうか?
いつ、楽しいときを過すのか?
もちろん、誰もが生きるために働かなければならない。だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。「本当の人生」を生きたいのだ。
この本のテーマはそれだ。ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。
もちろん、誰もがそのような人生を望んでいる。だが現実には、全員がその望みを叶えられるわけではない。私は長いあいだ、この問題について真剣に考え続けてきた。友人や同僚とも何度も議論を重ねた。
この本で読者にお届けするのは、その成果だ。あらゆる問題を解決する答えなど存在しない。だが、私はあなたの人生を確実に豊かにする方法だけは知っている。
私はファイナンシャルアドバイザーでも投資アドバイザーでもない。ただ、人生を最大限に豊かにしたいと思っているだけの人間だ。そして、あなたにも同じように生きてほしいと強く願っている。
この本は、決して金持ちだけに向けたものではない。今を生きるのに必死で、ギリギリの生活をしている人でも、この本から価値を引き出せるだろう。もちろん、金と健康、自由時間がある人であれば、より最適な選択につなげられるはずだ。
さあ、さっそく読み進めよう。
この本によって、あなたが古い常識から解き放たれ、新たな視点で人生をとらえ直せるようになることを願っている。
「あとがき」より
私はこの本で「ゼロで死ぬ」ことをあなたにすすめてきた。だが、とても正確に考えれば、それを実現するのは不可能だとも言える。
なぜなら、この本で説明したすべてのルールに従い、健康状態を管理し、寿命を予測し、日々の経済状態を把握しても、天国に旅立つ瞬間、あなたのポケットには数ドルが入っている可能性が高いからだ。銀行口座にも数百ドルが残っているだろう。厳密にはそれはゼロで死ぬことにはならない。
だが、それはまったく問題ない。
ゼロで死ぬという目標を持つこと自体が、あなたを正しい方向に導いてくれる。あなたは、何も考えずに働き、貯蓄をし、できるだけ資産を増やそうとしていたこれまでの人生を変え、できる限り最高の人生を送れるようになる。
ゼロで死ぬという目標をもつことで、人生を充実させようという意識が働くようになるからだ。つまり「ゼロで死ぬ」を目指すこと自体に高い価値がある。
毎週、大勢の人々が教会や寺院に行き、イエスやモーゼのようになろうとし、ムハマドにならおうとしている。だが実際には、こうした神聖な存在に近づける人はほとんどいない。完璧な人などいない。どれほど徳の高い人でも、常に親切で、賢く、勇気を持ち続けるのは難しい。だが理想を追求すれば、人は正しい方向に進むことができる。わずかであれ、親切になり、賢くなり、勇気を持てるようになる。
ゼロで死ぬという目標をもつのも同じことだ。完璧に実行できなくても、目指すことで、何もしないよりもはるかに目標に近づける。
だから、挑戦しよう。
人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。
本書のメッセージが、あなたが「良い仕事に就き、膨大な時間を捧げて働き、60代から70代に引退して、そのあとで人生の黄金期を過ごす」という従来の価値観に従った生き方を考え直すきっかけになることを願っている。
体力や気力が落ち始めるまで、人生を充実される経験をするのを待つ理由などないはずだ。死ぬまでに使い切ることのない金を貯めることばかりに労力を注ぐのではなく、今すぐ人生を最大限に楽しもう。一生の思い出になるようなことをしよう。子どもたちにとって最適なタイミングで資産を分け与えよう。私はそれが、正しい生き方だと考えている。
覚えておいてほしい。
人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。
さあ、今すぐに始めよう。先延ばしする理由などないのだから。
著者情報
パーキンス,ビル(Perkins,Bill)
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。『DIE WITH ZERO-人生が豊かになりすぎる究極のルール』が初めての著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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